こぼしうた

徒然なるままに書き留め

うつむきながら花を咲かす

 

このたび、欲しかった花瓶を手に入れました!

やったー!

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けっこう前から気になっていたのだけど、まあ今じゃなくてもいいか‥と後回しにしていた。

でもある時、なぜか猛烈に欲しくなり、オンラインショップを覗いてみたらSOLD OUTの赤い文字。どうやら作っている店が、去年の冬に閉店したらしい。中古もない。詐欺サイトしかない。詐欺サイトには一件引っかかってしまった。腹が立つ。

こうなったらもう、自分で似たようなものを作るしかないか‥と、セラミックの焼物について調べてみた。間口の狭い業界らしい。まずは粘土を習ってから、焼き物教室に相談しに行けばいい‥?

 

そうやって迷走しながらインターネットの海を泳いでいたら、一件の個人サイトに出会った。世界の雑貨のセレクトショップだ。店舗はない。Instagramのフォロワーは2,000人くらい。在庫は残り一つと書いてある。また詐欺だったらどうしよう。でも、でも欲しい!

清水の舞台から飛び降りるような気持ちで購入の手続きを済ませ、敬虔な信徒のごとく祈り待つこと3日。本日、無事にお迎えをすることができた。

 

コロナ禍に花屋のサブスクを切ってからは、花を飾る習慣が途絶えていた。小さな冒険に出るような気持ちで、近所の花屋を3軒視察。はじけるような黄色のフリージアを選んだ。

長い茎と葉を切って、バランスを調節しながら花を生ける。そういえば亡くなったおばあちゃんは、花道の看板のようなものを持っていた気がする。そんな話は、おばあちゃんが生きているころ、あまり聴けなかったなあ。

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見つめると、うっとり。胸に込み上げてくるものがある。このきらめきは、健康そのものだと思った。そして執念とラッキーのたまものだ。

欲しい物は容赦なく手に入れた方がいいし、好きな人にはたくさん話しかけに行った方がいい。そんな当たり前のことをわかってはいながらも、やはり私たちは取り溢して、代わりに、手に入れられなかった切なさをいつくしむのだろうと思った。

決して割らないよう、大切に、大切にしていきたいと思う。